アメリカのフロリダ州オーランドで今月行われた2つの大学オールスター戦、2025 HULA BOWL (フラボウル) と 2025 TROPICAL BOWL (トロピカルボウル)に大会オフィシャルパートナーとして参加しました。
HULA BOWLは、1946年にハワイで創設された歴史ある全米大学オールスターゲームで、2022年から開催地をオーランドに移しました。TROPICAL BOWLは、NCAA(全米大学体育協会)ディビジョン1のFBS(Football Bowl Subdivision)に所属する大学のオールスターゲームで、2016年にスタートしました。両大会は、NFLのスカウト陣が多数視察に訪れる中、プロへのステップを目指すトップ選手たちが自身をアピールする重要な場となっています。
オービックシーガルズはHULA BOWLを2年連続でスポンサードし、今年初めてTROPICAL BOWLのスポンサーとしても活動しました。およそ20日間にわたって、チームからコーチとスタッフが参加し、ミーティングや練習、試合に帯同するとともに、外国人選手のリクルーティング、日本代表選手のサポートを行いました。
本場のハイレベルな準備、試合運営、コーチングや選手評価に関する最新の知見を得ることに加え、異なる文化や背景を持つ選手やスタッフとの交流を通じて、多様性を受け入れることの大切さ、チームワークやコミュニケーションの重要性をあらためて実感しました。また、ショーケースとも言える試合においては、その緊張感や達成感を肌で感じると同時に、日本のアメリカンフットボールの課題や改善点を明確に認識することができました。今回得た学びや経験をチームの貴重な財産として活かし、日本一を目指して挑戦し続けます。

2025 HULA BOWL
▶公式サイト
Hula Bowl Japan ▶X ▶Instagram
日程 |
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日本代表選手 2名 |
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オービックシーガルズ 参加スタッフ |
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2025 TROPICAL BOWL
▶公式サイト
Tropical Bowl Japan ▶X ▶Instagram
日程 |
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日本代表選手 2名 |
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オービックシーガルズ 参加スタッフ |
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◎ケビン・ジャクソン ディレクター コメント
(オービックシーガルズ強化部 / HULA BOWL・TROPICAL BOWL JAPANディレクター)
オービックシーガルズは2年連続でHULA BOWLのスポンサーを務め、日本のアメリカンフットボールを推進し、世界のフットボールコミュニティとの絆を深める活動を継続しました。権威ある大会に今年も日本人選手が出場したことは、日本におけるこの競技の進歩を象徴するものであり、日本のフットボールの成長と発展に向けた前向きな動きに関われることを本当にうれしく思います。
さらに、オービックシーガルズは初めてTROPICAL BOWLのスポンサーになり、エキサイティングな一歩を踏み出しました。日本人選手が国際的な舞台で才能を披露する機会を広げられたことに大きな喜びを感じています。このパートナーシップは、日本のフットボールの成長に新たな扉を開くものであり、海外でのプレーを目指す日本のアスリートにさらに多くの道を切り開くこの取り組みを誇りに思います。
4人の日本代表選手は、厳しい事前練習でチャレンジを続け、試合にもそれぞれ3プレーから10プレーほど出場しました。大会期間中に大きく成長し、勤勉さ、適応力、フィールド上での高いパフォーマンスをスカウトに印象づけました。このことは、日本の競技水準が向上し、世界のトップレベルと戦う準備が整った選手が存在することを証明しています。世界中のプロフットボールリーグから、日本人選手が有力な候補として認識される未来を楽しみにしています。
◎HULA BOWL

▲左から、林オペレーションマネジャー、塚田アシスタントヘッドコーチ、WR大野光貴選手(立命館大)、ケビン・ジャクソン、WR溝口駿斗選手(関西大)、小島ディフェンスコーディネーター |
「10日間のアメリカンフットボール留学をサポートしていただき、本当にありがとうございました。安心して挑戦することができ、技術面だけでなく自分自身の成長を実感しました」(大野選手)
「こんな貴重な経験をさせていただいたこと、そして様々なサポートに心から感謝しています。ありがとうございました。この経験を糧にして、よりすごい選手になれるように頑張ります」(溝口選手)

▲昨年出場したDL#99トゥロター ショーン礼選手(左)も同行。海外挑戦を見据え、スカウトやエージェントにアプローチしました。日本代表の溝口選手(奥)と大野選手(手前)には、「遠慮せずに積極的にコーチやチームメートに話しかけて、自分をアピールしよう」とアドバイス |

▲スポンサーボードにチームのロゴマークを見つけて笑顔。林マネジャー(左)と塚田コーチ |

▲初日、NFLスカウトのインタビューを受ける大野選手。隣はケビン・ジャクソン ディレクター |

▲ポジションミーティングで、DBのプレーについて聞き入る塚田コーチ(中央奥) |

▲「自分より上手くて速い相手と戦えたのは貴重な経験」と試合を振り返る小島コーチ(中央)と大野選手。手前はDL#99トゥロター選手 |

▲現地の子どもたちと。日本代表4選手の中で最多の10プレーほどに出場した溝口選手 |
◎TROPICAL BOWL

▲左から、三宅DBコーチ、DL#99トゥロター ショーン礼選手、ケビン・ジャクソン、DB南雲昇太選手(法政大)、DB木村大地選手(早稲田大)、小島ディフェンスコーディネーター |
「たいへん貴重な機会をいただきありがとうございました。アメリカ人の技術の高さやフィジカルを体感し、一生忘れない経験を得ることができました」(南雲選手)
「本場のアメリカでプレーするというたいへん貴重な機会をいただきありがとうございます。手厚いサポートをしていただいたことで、万全の準備をして臨むことができました」(木村選手)

▲ずらりと並ぶTeam Blackのウエアとプレーブック |

▲中央が木村選手。慣れない英語に苦戦しながらも、積極的にチームメートとのコミュニケーションを試みていました |

▲ポジション練習中の南雲選手。試合では1パスカットを記録しました |

▲元日本代表DBの三宅コーチから、マンツーマンのテクニックについてアドバイスを受ける木村選手 |

▲ともに戦ったTeam White の仲間と記念撮影。後列中央に#32南雲選手 |

▲TROPICAL BOWLのマイケル・クォーティプレジデント(左から4番目)と。「アメリカと日本のフットボールをつなぐ取り組みを、これからも一緒に進めていきましょう」と力強いメッセージをいただきました |