2023シーズンインを前に、2022シーズンをもって退任となった大橋 誠ヘッドコーチと古庄直樹アシスタントヘッドコーチから退任のご挨拶をさせていただきます。
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*3/5(日)シーズンイン後に、新任の大野 洋ヘッドコーチ、塚田昌克、清水 謙の両アシスタントヘッドコーチの「就任のご挨拶」を掲載する予定です。 |
ヘッドコーチ退任のご挨拶
大橋 誠
この度、2022シーズンをもってヘッドコーチを退任することといたしました。これまで、並々ならぬ熱量で応援していただいた皆さん、本当にありがとうございました。
また、チームをご支援していただいているオービック様をはじめとしたスポンサー、サポーターの皆様に、この場をお借りして心から御礼申し上げます。もちろん、すぐ近くで私を支えてくれたコーチ、トレーナー、オペレーションスタッフ、運営事務局メンバーの面々には感謝しかありませんし、いつでも体を張って戦い続けた選手たちには敬意を含めてありがたい気持ちでいっぱいです。
選手としてこのチームに関わることとなったのが35年前、人生の6割近くをチームメンバーとして過ごしたことになります。その間、学ばせてもらったことは枚挙にいとまがありません。特に、ヘッドコーチとしてチームを指揮した19回のシーズンで経験した種々のことは、今の自分をつくりあげてくれたと実感しています。「本気」「変化」「独創」「多様」「連帯」。これらを熟考し試行錯誤することで、行ったり来たりしながらも、自分なりの解釈やあり方をまとめ、進んでこられた気がします。その意味では、チームを率いているようでありながら、チームに引き上げてもらってきたヘッドコーチだったなと。チームに、メンバーに恵まれた、僥倖としか形容できないヘッドコーチ生活でした。
「面白きこともなき世を面白く」-幕末の異端児、高杉晋作の辞世の句と言われていますが、彼自身が残したとされるこの上の句がオービックシーガルズに相応しいと思っています。与えられられること、巡ってきたことに唯唯諾諾と従うわけでもなく、反発して背を向けるでもなく、どうやったらより良く面白くできるかを皆で考え、思いもよらないことをしてのける。そんなチームでありたい。自分としてもそれを応援していきます。
以前からお話ししている通り、チームに想いを寄せてくれる人のすべてがオービックシーガルズです。私もオービックシーガルズのメンバーであり続けます。これからもオービックシーガルズをよろしくお願いします。
We are OBIC SEAGULLS
選手歴 [LB] |
都立西高 早稲田大 1989~1996 オービック |
コーチ歴 | 1996~1999 コーディネーター(キッキング、ディフェンス) 2000~2015、2020~2022 ヘッドコーチ(通算19シーズン) |
日本一 | 日本選手権優勝 8回 選手1、ディフェンスコーディネーター1、ヘッドコーチ6 |
アシスタントヘッドコーチ退任のご挨拶
古庄直樹
22年間、ありがとうございました。
初めて練習に参加した時は、練習のテンポ、ランメニューの過酷さに心が折れそうになり、その後も毎練習、恐怖を感じながら参加していました。それがまさかこんなに長い時間を過ごすことになるとは、当時は想像すらできませんでした。フットボールのこと以外は右も左も分からなかった自分をこのチームに導いていただいた並河さん、大橋さんをはじめ、おもろい先輩、可愛い後輩、お世話になったコーチの方々、このチームを通じて出会えたすべての人たちに感謝しています。
あらためて振り返ってみると、毎シーズン、「常に本気か」「選手がワクワクするフットボールはできているか」「自分たちにしかできないフットボールはできているか」と自問を繰り返しながら、このメンバーで勝ちたい、このチームで優勝したい、オービック野田会長を胴上げしたい、ただそれだけの理由でここまで戦い続けてこられたのだと思います。
もう自分がやり残したことはありません。
遠藤さん、庄子さんから渡された主将のバトンも、砂川、アントン(安東)、地村、マサキ(佐藤)へと引き継ぐことができました。このチームで主将をすることはとてつもない重圧を背負うことになりますが、彼らは驚くほどのリーダーシップを発揮し、チームを新たな高みへと成長、前進させてくれました。彼らを心から尊敬しています。
自分が加入した当時から、オービックディフェンスはすでに強豪と評されていましたが、この数年間で新境地にたどり着いたと言えます。3年前にアドバイザーとしてチームに加わり千本ノックを続けてくれた池上さん、各ユニットを強化し続けてくれたディフェンスコーチ陣の皆さんのプライドとハードワークの賜物です。一緒に最高の仕事ができたことに感謝しています。
選手の皆さん、君たちとのフットボールは本当に楽しかった。自身の才能を信じてやまず、チームでどう生かしてくれるんだ、と常に無言のプレッシャーをかけてくる選手ばかり。私にとっても常に緊張感があり、どうやって最強のディフェンスをつくり続けていくかを考える毎日の良いエネルギー源になっていました。信頼関係を築いてともに戦ってくれたことに本当に感謝です。君たちとのフットボールは私の人生の誇りです。この先は、君たちがこのチームをさらに高みへ導いてくれることを期待しています。いつの日か、前人未到の10連覇達成のニュースを聞けることを心待ちにしています。
ファンの皆様、皆様のおかげで、オービックシーガルズでの22年間は感動と感激の連続でした。2010シーズンのリーグ戦、日本で初めてクラウドノイズを背中に受けながら試合ができたときの感動は今でも忘れられません。スタンドに掲げられた「声で参戦」の文字通り、スタンドからの「声」がどれだけ頼もしかったかことか。どれだけ自分たちのことをカッコいいチームだと思えたことか。その後も毎試合、クラウドノイズは進化を続け、社会人決勝の東京ドームに響いた地鳴りのような声は、今思い出しても体が震えますね。試合後に皆様と一緒に勝利を喜んだり、写真を撮ったりすることを毎試合楽しみにしていました。様々な形でご声援をいただき本当にありがとうございました。
最後に、今後について報告をさせていただきます。ご縁があり、今シーズンから立教大学ラッシャーズでコーチをさせていただくことになりました。日本フットボール界のルーツ校の一員となり、学生時代以来の甲子園ボウルを目指す使命感を強く感じています。ラッシャーズのため、そして日本フットボール界のために力を尽くします。
それでは皆様、オービックシーガルズでのチャレンジは終了となりましたが、また違うカタチでお会いしましょう!
選手歴 | 関西大倉高[RB] 立命館大[DB] 2000 マイカル[DB] 2001~2015 オービック[DB/LB] *2007~2014 主将 *2004~2010、2012~2013 オールXリーグ受賞 |
コーチ歴 | 2010~2014 コーチ 2015 ディフェンスコーディネーター 2016~2019 ヘッドコーチ 2020~2022 アシスタントヘッドコーチ/ディフェンスコーディネーター |
日本一 | 日本選手権優勝 6回 選手5、アシスタントヘッドコーチ1 |
▼2007年から8シーズンにわたってヘッドコーチと主将としてタッグを組み、2013シーズン(2014/1/3)に史上初の日本選手権4連覇を達成 |