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オービックシーガルズジュニアチーム日本代表選手 帰国報告

7/5(水)~7/7(金)、米ノースカロライナ州でフラッグフットボールの国際大会 JUNIOR FLAG FOOTBALL INTERNATIONAL CUP 2023 が開催され、日本代表チームは4つのすべてのカテゴリー*でアメリカに次ぐ準優勝に輝きました。
U15男子、U15女子、U17男子、U17女子
▶大会概要、日本代表7名(7/4up)

オービックシーガルズのジュニアチームから出場した7名の選手たちも、世界の舞台で大きな経験をして帰ってきました。代表して3選手が、今大会を振り返ったレポートを寄せてくれましたので、ぜひご一読ください。

U15男子 日本代表 / オービックシーガルズジュニア
杉崎幹大 選手(すぎざきかんた/中学2年)

7月5日から7日にノースカロライナ州のノースカロライナ大学シャーロット校で開催された 2nd JUNIOR FLAG FOOTBALL INTERNATIONAL CUP 2023 に日本代表選手として参加しました。今回、U15男子は12人の選手が選ばれ、昨年の10月から活動を開始し、3月の最終選考を経て、7月の本番を迎えました。

現地ではノースカロライナ大学の寮に泊まり、各国の選手と一緒に過ごしました。日中は練習、試合、ミーティングが続きましたが、夜になるとアメリカ選手の部屋でパーティーが行われ、各国の選手、コーチとの交流の機会が多くありました。このことは、自分にとって今回の大会で一番面白かったことでした。寮はとてもきれいで、食事もバイキングでとても美味しかったです。また、ノースカロライナは夜8時でも外でキャッチボールができるぐらい明るく、日本以上にとても暑く感じました。日本では感じられないことが多くあり、とても貴重な経験でした。

チームメンバー12人にはバスケットボールやラグビーで活躍している選手もいて、アスリートぞろいでした。また、実力だけではなく、1つ1つのメニューに一生懸命に取り組む姿勢や、チームの盛り上げ方も上手で、自分にとっても勉強になりました。

そんなメンバーと挑んだ初戦のメキシコ戦は、さすがにみな緊張していましたが、いざ戦ってみると、スピードやテクニックでもJapanが上回っていることがわかり、勝利することができました。これがきっかけでチーム全体の空気が和やかになったと思います。

予選ではアメリカに1敗した以外は全勝でしたが、アメリカ選手は、サイズ、スピード、フィジカルすべてが僕たちよりも上で、対応が難しかったです。ただ、後半に入り、ディフェンスで盛り返したこともあって、試合終了時には1本差まで迫ることができ、決勝では絶対に勝てると思いました。

予選を2位通過で迎えた準決勝ではカナダと対戦しましたが、予想外に前半にオフェンスで苦労し、チームメートもイラっとした気持ちや不安の気持ちなどが出てしまい、よくない雰囲気のまま前半を終えようとしていました。しかし、前半終了直前に、僕がエンドゾーンで相手のパスをインターセプトし、そのままリターンタッチダウンを決めました。このプレーは完全にイメージをしていて狙っていたので、とてもうれしかったです。相手を振り切ってそのままタッチダウンしたことは本当に気持ちよかったです。

この後にオフェンスも落ち着いて点を取ることができ、なんとか決勝に進むことができましたが、決勝戦のアメリカ戦は予選とはまったく違っていました。ディフェンスは何度もパスで競り負け、オフェンスも落ち着いて点を取りにいけず、完敗でした。チームの雰囲気は悪くなく、みんなで絶対に優勝すると信じていたので、この結果はとても残念で、決勝戦が終わった後は一気に力が抜けてしまいました。もっと自分にできることがあったんじゃないかと、いろいろと思いました。

決勝戦でアメリカに負けて準優勝になりましたが、世界各国の選手の取り組み、アスリートぞろいだったJapanの選手たちの日ごろのトレーニング方法など、今回の大会でたくさんのことを学ぶことができました。また、一緒に参戦したオービックシーガルズMs.の選手の皆さんも見事に準優勝となり、活躍したと聞いています。

僕は小1からオービックシーガルズジュニアでお世話になっています。このチームに来ていなかったら、こんな素敵な体験は絶対にできなかったと思います。小学生時代にお世話になったコーチの皆さん、また、現在シーガルズジュニアの中学フットボールでお世話になっているコーチの皆さん、チーム関係者の皆さん、本当にありがとうございました。アメリカ選手との差を感じましたが、シーガルズのグラウンドで頑張れば、この差も埋められると思います。これからもよろしくお願いします。

U15女子 日本代表 / オービックシーガルズMs.(ミズ)
永井里奈 選手(ながいりな/中学3年)

7月5日から7日にかけてノースカロライナ州ノースカロライナ大学シャーロット校で開催された 2nd JUNIOR FLAG FOOTBALL INTERNATIONAL CUP 2023に U15女子の CB・DBとして出場させていただきました。アメリカ、カナダ、パナマ、メキシコ1、メキシコ2の5チームと対戦してきました。

初めての海外遠征でしたが、時差をあまり感じずに現地に入ることができました。宿泊場所であった大学の寮では、みんなで集まれるラウンジがあり、そこでアメリカの選手やカナダの選手、メキシコの選手たちと話したり卓球をしたりして交流をしました。英語で話しかけ、自分の英語力を知る機会にもなりました。試合も楽しかったですが、寮で他国の選手たちとリラックスした時間をともに過ごせたことも貴重な経験になりました。

初戦の相手はアメリカでした。アメリカの応援は音楽の音がとにかく大きく、身体も大きく、また初戦だったこともあり圧倒され、緊張が増してしまいました。結果、思うようなプレーができず、負けてしまいました。しかし、初戦でアメリカと対戦できたことで、体格差とスピードの速さに慣れ、2試合目からは緊張せず、みんなが落ち着いてプレーし、日本の力を出せました。

2日目、シード権(2位以内)を取れなければアメリカでの楽しみのひとつであったショッピングをする時間が取れないと監督やコーチに言われました。なんとしてもショッピングに行きたいと、みんなでその後の試合に臨みました。結果、シード権を獲得。勝って行ったショッピングは最高に楽しかったです。

最終日、準決勝でパナマと対戦しました。前日に戦っていたこともあり、パナマもしっかりと日本のスカウティングをしてきていて接戦となりました。決勝に進出してもう一度アメリカと対戦したいという強い思いから、初戦よりも緊張しました。サイドラインからも声を出し、コミニュケーションを取り、決勝に駒を進めることができました。

決勝戦、これまでともに頑張ってきたメンバーとの最後の試合。心の底から楽しもうと思いました。前半は14-14と同点。優勝できるかもと期待した時もありました。しかし、後半になるとアメリカのキャッチ力の精度の高さの強みが出て、どんどん得点を重ねられ、49-14で負けてしまいました。試合終了後、みんな泣きました。負けてしまった悲しさと悔しさ、これでこのメンバーで試合ができなくなる寂しさ、いろいろな感情が混じりました。表彰式の前には、みんなで円陣を組んで「ありがとう!」と言い合いました。これも、一生の思い出です。

U15女子 は準優勝で銀メダルをいただき、大会を終えました。他のカテゴリーも準優勝できたことも、とてもうれしかったです。

今回の大会を通して学んだことは、海外の技術の高さとチームワークの必要性です。海外は体格も違うしキャッチ力も高く、技術の差を感じました。一方、日本のチームワークの良さは、遠征などで培ってきたこともあり、どこの国にも負けていないと感じました。このチームワークがあったからこそ、準優勝できたと思います。様々なチームのメンバーが集まってチームを1から作ることは難しいと思いますが、日本での練習において、それを吹き飛ばせるくらい仲間を信じ、励まし合える関係ができたので、アメリカまで11人全員で行くことができました。そして、心をひとつにするチームになれました。チームのみんなには感謝しかないです。

私はオービックシーガルズジュニアに幼稚園の年長の冬からお世話になっています。シーガルズジュニアに入ってフラッグフットボールという競技に出会い、夢と希望、目標を与えてもらいました。私の目標はロサンゼルスオリンピックにフラッグフットボールで出場することです。まだまだ技術面も精神面も足りませんが、シーガルズMs.で努力し、みんなと切磋琢磨して成長できたらと思っています。小学校からお世話になっているコーチの方々やMs.のコーチ、チームメート、関係者の皆様、シーガルズ保護者の方々、皆様がいなければこんな貴重な経験はできていません。ありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いします。

U17女子 日本代表 / オービックシーガルズMs.(ミズ)
土田里來恵 選手(つちださきえ/高校1年)

U17女子 日本代表のQBとして、2nd JUNIOR FLAG FOOTBALL INTERNATIONAL CUP 2023 に出場させていただきました。昨年に続き、今年も代表に選んでいただき、4か国の代表選手たちと対戦してきました。昨年は海外選手との体格差や身体能力の差などを感じることが多く、戸惑うこともありましたが、今年は日本の強みを活かすことを意識してプレーできました。

予選を含め7試合行い、決勝戦でアメリカと対戦。結果は準優勝でした。悔しい思いもありましたが、最後までチーム全員で自分たちの力を出し切ることができてよかったです。

また、今大会の開催地が米国ノースカロライナ州だったため、気温の高さや湿度の高さなどが日本とは違いました。慣れない環境の中で、私たちは行動にメリハリをつけることを心がけました。試合の時は全力で取り組み、休む時はしっかり休む。これを意識することで、慣れない環境にも対応できたのだと思います。

今大会で学んだことは、チームの息を合わせることの大切さです。もちろん、技術力も大切ですが、チームスポーツは息を合わせることが最も大切で難しいことだと私は思います。選抜チームは日本中から集まったメンバーのため、初めはコミュニケーションがうまくとれず、プレーも上手くいかないことばかりでした。しかし、合宿や地方遠征など関わる機会が増えることで仲良くなり、互いに高め合う存在になることができて良かったです。

最後に、私にとってフラッグフットボールとは、自分の夢や目標を与えてくれる存在です。こんな貴重な経験ができるのも、オービックシーガルズMs.(ミズ)に所属し、楽しく活動を続けられているからこそだと実感しています。トップチームの選手の皆様も気さくに接してくれる、このチームが大好きです。

これからも夢に向かって精一杯頑張っていきたいと思いますので、今後とも応援よろしくお願いします。

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