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U20日本代表が世界選手権準優勝 -ジュニアチーム出身選手4名出場

▲銀メダルを胸に。後列左から、冨樫オペレーションマネジャー、(ジュニアチーム出身選手4名)DB#7永井慎太郎、WR#80岩﨑充希、QB#5菊地 慶、TE#92矢作一颯、池上ディフェンスアドバイザー。永井選手はチームOB 永井健介さんのご子息。前列はWR#22高橋耀生選手(サンディエゴ大)、チームOB 高橋睦巳さん(現追手門大ヘッドコーチ)のご子息です

6/22(土)~30(日)、カナダ・エドモントンでU20(20歳以下)世界選手権が開催され、日本代表チームが準優勝に輝きました。

1回戦 ○50-6 豪州
準決勝 ○41-20 アメリカ
決勝 ●9-20 カナダ
*参加国 日本、カナダ、アメリカ、オーストリア、豪州、パナマ、ブラジル

 

オービックシーガルズからは、池上祐二ディフェンスアドバイザーがディフェンスコーディネーターとして、冨樫 司オペレーションマネジャーがヘッドトレーナとして帯同し、オービックシーガルズジュニア出身の大学生選手4名が日本代表(45名)に名を連ねて出場しました。

コロナ禍を挟んで前身の大会(世界ジュニア選手権、U19世界選手権)から6年ぶりの開催となった今大会で、日本代表は過去最高の準優勝(これまでの最高は3位)。準決勝では、シニアを含め国際連盟主催の世界大会で初めてアメリカに勝利する快挙を達成しました。

ジュニアチーム出身の選手が4名も代表に選ばれ、アメリカを撃破しカナダに善戦する姿に、私たちも大いに励まされました。選手の皆さん、ジュニアチーム関係者の皆さん、おめでとうございました。

◎オービックシーガルズジュニア出身 U20日本代表選手

(代表チーム背番号順)
QB#5 菊地 慶 法政大 2年/QB#8
  オービックシーガルズジュニア(小学生・中学生)、法政二高
DB#7 永井慎太郎 関西学院大 2年/DB#7
  オービックシーガルズジュニア( 〃 )、佼成学園高
WR#80 岩﨑充希 日本大 2年
  オービックシーガルズジュニア( 〃 )、佼成学園高
TE#92 矢作一颯(いぶき) 法政大 2年/TE#92
  オービックシーガルズジュニア(小学生)、足立学園中・高
▲アメリカに勝利して。左から、菊地、矢作、永井、岩﨑
▲フラッグフットボールに熱中した小学生のときの4人。左から、菊地、永井、矢作、岩﨑

出場した4選手、中学生チームコーチからコメントが届きました。

菊地 慶(法政大2年)

ー大会を終えて
優勝まであと1勝のところでカナダに敗れ、QBとしてチームを勝利に導けなかったことに非常に悔しさを感じています。決勝の途中で負傷離脱してしまい、最後までフィールドに立っていたかったです。しかし、同世代の優秀な選手たちと一緒に戦い、2週間をともに過ごし、多くの思い出を作ることができました。チームメイト、スタッフ、コーチの皆さん、そして応援していただいたすべての方に感謝の気持ちでいっぱいです。

ージュニア時代の仲間とチームメイトとして戦って
本当に楽しかったです。多くの苦楽をともにしたので気心が知れていて、卒団から年月が経った今でも何でも話せる仲です。大会期間中の自由時間では、4人で過ごす時間が一番多かった気がします。

ー今後の目標は
法政大学を甲子園ボウル優勝に導くQBになることを目標にしています。

ーオービックシーガルズジュニアの後輩へ
小中学生の頃は、将来自分が日本代表に選ばれるなんて微塵も思っていませんでした。決して上手な選手ではなく、ポジションもWR/LBで、QBは一度もやったことがありませんでした。人生、何があるかわからないと身をもって感じています。未来のことは誰にもわかりませんが、未来をより良いものにするために今必死に努力すれば、きっと良い結果が待っていると高校時代のコーチに言われたことがあります。僕自身まだまだ未熟ですので、ジュニア世代の皆さんと切磋琢磨していきたいと思っています。ともに頑張りましょう! Go Seagulls!

永井慎太郎(関西学院大2年)

ー大会を終えて
一番に思うのは、ひとりではこの素晴らしい経験はできなかったということです。最高のチームメイト、最高のコーチ、最高のスタッフ、そして遠征に協力してくださった方々に感謝しかありません。決勝まで進んだもののカナダに敗れ、世界一を取ることの難しさと世界の壁を体感しました。昨年から何度か海外の選手と試合をしてきましたが、そのたびにフィジカルやスピードの差を感じ、自分の体で何が通用するのかを考えながらトレーニングをしてきました。今大会では、今までで一番海外の選手と対等に渡り合えたと思います。次に海外の選手と対戦する機会には圧倒できるよう、トレーニングを重ねていきます。

ージュニア時代の仲間とチームメイトととして戦って
「とにかく楽しかった」「またチームメイトとしてアメフトができることがうれしかった」というのが率直な感想です。小学生の時からともに厳しい練習に耐え、中学や高校ではそれぞれ進路は違いましたが、アメフトを続けてきた仲間と再び日本代表のチームメイトとして試合をできたことがとても楽しかったです。オフシーズンには一緒に遊ぶ友だちで、これからもずっと仲良くしていきたいです。

ー今後の目標は
甲子園ボウルで優勝することです。優勝を目指すと同時に、日本の選手だけでなく海外の選手をも圧倒できるような体づくりをしていくことが今の目標です。

ーオービックシーガルズジュニアの後輩へ
小学生の時、特に運動神経が良い選手ではありませんでした。そのため、周りよりも1秒でも1回でも多く努力することを意識してきました。それが今、大学で楽しくプレーでき、日本代表に選んでいただけることに繋がったと思います。努力は裏切りません。本当かなと思っている方がいるかもしれませんが、本当です。すぐに結果が出なくても、いつか努力してきてよかったなと思える瞬間がくるはずです。信じて努力してみてください。一緒に日本のアメフトを盛り上げましょう! 応援しています!

岩﨑充希(日本大2年)

ー大会を終えて
とても充実した2週間でした。最近、アメリカンフットボールの良いニュースが少ない中で、世界大会で2位を獲り、日本国内に良いニュースが流れたことに少しほっとしています。目標に掲げていた「世界一」を達成することはできませんでしたが、強くて速くてデカい相手に対して、チーム一丸となって本気で戦えたことが本当に楽しかったです!

ージュニア時代の仲間とチームメイトとして戦って
小学生の頃は、どこの学年よりも練習をしてきた自信がありましたし、お互いのこと良く知っているので、今回一緒に戦うことができてとても安心感がありました。「日本一」を目標にしていた仲間と、まさか大学で「世界一」を目標に戦う日が来るとは思ってもいませんでした。本当に自分たちは恵まれていると思います。

ー今後の目標は
「負ける」ことが一番嫌いなので、すべてにおいて勝ちにこだわって、日本一を獲りたいと思います!さらに、日本のアメリカンフットボールを盛り上げるために頑張ります!

ーオービックシーガルズジュニアの後輩へ
オービックシーガルズジュニアは、どのチームより質の高い練習ができていると思います。それは、今使用しているグラウンドや、コーチの方々の丁寧な指導、そして保護者の方々の手厚いサポートがあるからこそだと思います。それが当たり前ではないことをしっかり理解し、感謝の気持ちを忘れずに、これからも頑張ってください!

矢作一颯(法政大2年)

(右は岩﨑選手)

ー大会を終えて
海外の選手は体が大きく、速く、重かったですが、自分のパフォーマンスが通用したことは、大きな自信になりました。準優勝に終わったことには悔しさが残っていますので、これからも頑張っていこうと思います。

ージュニア時代の仲間とチームメイトとして戦って
久しぶりにチームを組んでみて、やっぱり安心感が違うと感じました。もちろん日本代表として集まったメンバーはみんな上手なのは当たり前ですが、何か特別なものがありました。同じチームでプレーできて、とても楽しかったです。

ー今後の目標は
今回の経験を自分のチームで余すことなく活かして、勝利に導いていきたいと思っています。たくさんできた他チームの知り合いが、これからはライバルです。絶対に負けません。

ーオービックシーガルズジュニアの後輩へ
今一緒にプレーしているチームメイトは、これからの人生で自分にとって良い刺激を与えてくれる大事な存在になると思います。だから、仲間との時間を大切にしてほしいです。そしてアメフトやフラッグをたくさん楽しんでください。応援しています!

升川明彦 オービックシーガルズジュニア 中学生チームコーチ

アメリカンフットボール界にとっての歴史的勝利に、オービックシーガルズジュニアのOBが4人も参戦していたことを、非常に喜ばしく誇りに思います。

しかもみんな同学年で、フラックフットボールをしていた小学生のときからもう10年以上もの間、一緒にフットボールをしてきた仲間、同志なんですね。当時はまだあどけなく、かわいらしかったですが、毎週毎週の練習がとにかく「楽しそう」でした。際限なくいつまでもボールを追いかけ、常に「全力で」戦っていたこと、そしてみんな負けず嫌いだったことを思い出します。彼らのフットボールの原点がそこにあるならうれしい限りです。

一方で、今回の経験は、次へのステップ、自らを高めるためには最高の経験だったと思います。高い目標に向けて努力し、チームを鼓舞し、フットボール界全体をけん引するプレーヤーに成長してもらいたいと思います。そして、ぜひ習志野のフィールドにも顔を出してください。後輩たちに、みんなが見てきた世界を聞かせてあげてください。これからのますますの活躍を楽しみにしています。

冨樫 司 オービックシーガルズ オペレーションマネジャー
U20日本代表ヘッドトレーナー

まずはこの場を借りて、代表の活動に快く送り出してくれたチーム関係者、一緒に戦った代表コーチ、スタッフ、関係者の皆様に深く感謝申し上げます。

この大会を通して、日本のフットボール界のポテンシャルの高さを強く感じました。選手のゲームプランの理解力と遂行力、コーチ陣の指導力、スタッフのサポート。短期間に招集されたとは思えないほどのレベルでチームがつくり上げられました。アメリカのSNSで日本チームがバズっていたのを目にした方も多いでしょう。選手の能力も高く、オーガナイズされた組織だと、海外の数々のメディアからも称賛されていました。

トレーナーとして一番強く印象に残ったのは、選手の回復の早さです。9日間で3試合を戦うことは並大抵なことではありません。しかも戦う相手は体格に勝るオーストラリア、アメリカ、カナダです。打撲や筋肉の張リがあっても、3日後にはある程度回復していました。普段接しているXリーガーでは考えられない回復力に、若さというのは素晴らしいと改めて感動しました。

特に感心させられたエピソードをご紹介します。アメリカ戦でひとりのOL選手が怪我をしました。私がコーチに状況を伝える傍らでOL陣はすぐに話し合い、誰がどこのポジションをやるのか、誰と誰がローテーションするのかをすぐに決めました。その会話のレベルが高く、驚かされました。全員がアサイメントを理解していて、2ポジション以上プレーできる。しかも疲れている選手を思いやってローテションが組める。見事なチームワークでした。

U20世代は上の世代に比べて進化していて、スキルレベルはXリーガーに劣らないと思います。今回の代表がテーマとしたプレースピードにおいても、世界と十分戦えると感じました。選手たちも、体格差はありながらも「戦える」と感じたはずです。ただし「勝てる」と思えたかどうか。今後の彼らに期待することは、強いコンタクトへの慣れとスタミナです。タックルされても後ろに倒れない強さ、ブロックの受け方といなし方、ギャップの埋め方、どんなコンタクトシーンでも体を張り続けること。それらを1試合を通して継続できるかが大きな課題です。これは強い相手とプレーすることでしか体感できません。もっともっと、海外の選手や上のカテゴリーの選手とプレーする機会が増えることを期待します。

最後に、怪我で離脱し、最後までフィールドに立てなかった選手たちがいました。何とかプレーさせてあげたかった。代表での活動を見ていたので、私も悔しい気持ちでいっぱいでした。彼らの今後の活躍を祈ります。

ジュニアチーム メンバー募集中

オービックシーガルズジュニア(小学生[フラッグフットボール]、中学生[アメリカンフットボール])、オービックシーガルズMs.(ミズ)(女子[フラッグフットボール])、SEA-Cheerジュニア(チアリーディング)は、いつでも新しい仲間を募集しています。練習日時など ▶お問い合わせ のうえ、見学にお越しください。
▶オービックシーガルズ習志野スポーツクラブ

◎所属メンバー数  2024/6現在
小学生チーム(フラッグフットボール) 52名
中学生チーム(アメリカンフットボール) 44名
女子チーム(中学生以上/フラッグフットボール) 24名
SEA-Cheerジュニア(チアリーディング) 24名
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